留学生として指導した田中マルクス闘莉王氏はJリーグで長く活躍した(写真=多田哲平)
――スポーツ推薦で来る子も成績は重視していますか?
当然ですよ。スポーツ推薦で入った子もほとんどがオール5の成績です。サッカーだけじゃなくて勉強もしたいからという理由で、流経や市船ではなくウチを選んでくれる子もいますし、ジェフとかJクラブのジュニアユースから来る子もいます。
――留学生も学業はできたのでしょうか。田中マルクス闘莉王さんとか。
留学生は勉強できる子もいれば、苦労する子もいましたね。でも共通しているのは、みんな人間性は素晴らしかったということ。闘莉王はなかでも賢かったですよ。1年かかってもひらがなを覚えられない子もいたけど、闘莉王は日本語が喋れない状態から1週間でひらがなをほとんど覚えてしまいましたね。
――現在、学校内でのサッカー部の進学状況はどうですか?
今はどの部活も高いですけど、サッカー部は良いほうですよ。昔のサッカー部を知っている人には「本当に変わったね」と言われます。毎年現役で3、4人が東大に受かりますし、それ以外もみんな名門医学部に入ったりしますからね。
特に千葉大の医学部は多いですね。ウチの歴代の10番はみんな千葉大のサッカー部に行くんじゃないかというくらい。東京医科大、一橋に7人受かった時もありましたよ。
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