県立浦和 本田哲也監督(写真=河野正)
――どちらの高校に進んだとしても、サッカーは続けたのですか?
浦高でサッカーをやるんだ、という熱量で入学したわけではありませんが、サッカーはやるつもりでした。でも、浦高がそこまで強いなんて思ってもみなかったので、入ってからびっくりしました。当時は関東選抜選手や県の選抜選手も何人かいましたし、2つ上の先輩は全国高校選手権2次予選リーグで、3つ上の先輩も全国高校選手権1次予選で、いずれも埼玉を代表する強豪の武南に勝ったほどでした。
――先生が在学していた当時と今の浦高生の気質で、顕著な違いはどこにあると思いますか?
私が赴任した7年前からの比較になりますが、勉強をはじめ学校生活にきちんと取り組む生徒ばかりで、随分とまじめになったなあと感じました。もちろん勉強もしましたが、私たちの頃はサッカーだけに没頭する生徒が多く、学年で優秀な成績を残す者は少なかったと思います。学校側も今より大らかで、大学には1浪して行く雰囲気がありましたね。今の生徒はすべてにおいて一生懸命やっているのですが、その分、おとなしくてまじめで小さくまとまっている印象があります。私の頃は、何かにつけてとがっている生徒が多かったですねえ。
【次のページ】 県立浦和 本田哲也監督#1「勉強もスポーツもとにかくすべてのことに頑張ってやってほしい」【文蹴両道】(3)