インタビューに応えてくれた倉浪章仁顧問(写真=二本木昭)
――珍しい「男女別学」制を採用されていますが、それはどんな面で生徒の学力形成に寄与しているのでしょうか?
私は数学科の教員なので数学のことしか話せませんが、数学の学習に関しては確かに一般的な傾向として男女差があります。もちろん今の時代、「男子はこう、女子はこう」といったジェンダーによる紋切り型の論調は好ましくないというのは承知したうえでの話です。
例えば、ある数学の問題を解くのに「10」の課程があるとして、女子のクラスで授業をするときは「1・2・3・4……」と、1から10まで順を追って丁寧に説明するように意識しています。男子のクラスで授業をするときは、1〜10まで全部について説明していると、飽きてきてしまう生徒がいるので、「1→4→7……」というように、できるだけ説明する時間を短くして生徒が作業する時間を長く取れるようにしています。個人的に、こと数学科に関しては、生徒の学力を伸ばすのに、男女別学は有効だと感じています。他の教科も多かれ少なかれそういった面はあるのではないでしょうか。
――倉浪先生は監督ではなく顧問の先生ということですが、サッカー部の指導体制について教えてください。
李済華(リ・ジェファ)監督を筆頭に10数名のサッカー専任スタッフと、私のようなサッカー以外の事務に専念する顧問が6名います。私は顧問になって9年目ほどで、サッカー経験者ではなく、サッカーのことは日々勉強中です。