
ゴールラッシュの口火を切った藤井慎之輔(16番)
後半4分、中央でボールを受けたMF田中峻平が右サイドに開いたMF小栗和也に展開すると、クロスをMF藤井慎之輔が頭で合わせ、2点目を奪う。
「監督からは『とにかく自分らしさを出せ』と言われたので、どんどん攻撃に絡んでいきました」と途中投入時を振り返ったアタッカーのゴールで導火線に火がつくと、後半10分にはMF難波祥平の左からのクロスをFW平野皓巴がヘッドで叩き込み、3点目を挙げる。後半17分には、MF難波祥平が自身のシュートのこぼれ球を左足で押し込み4点目。この日、両チーム最多となる11本ものシュートを放ったMF難波祥平の2試合連続ゴールで、試合の大勢はほぼ決することとなった。
相手の集中力が途切れがちになる中でも、城西国際大の運動量は一向に衰えない。後半25分、後半32分にはFW平野皓巴が連続ゴールを決め、後半からの投入ながらハットトリックを達成する。後半36分にはMF難波祥平の右からのクロスが相手のハンドを誘ってPKとなり、MF小栗和也が冷静に沈めてリードを7点に広げる。後半41分には、FW大久保俊がFW米澤康太との交代からわずか3分でゴールネットを揺らした。
後半42分にはMF藤井慎太郎がこの日2点目を奪い、ゴールラッシュを締めくくった。FW平野皓巴、MF藤井慎太郎という、途中から投入された1年生が結果を出したことについて、MF田中峻平は「フレッシュな選手がチームを活性化させてくれたことが、大量得点につながった」と、晴れやかな表情を浮かべた。
ロスタイムの前後には何度か攻め込まれる場面もあったが、DF安倍勇輝が体を張ってパスの受け手をつぶし、DF重行拓也が的確なカバーリングを見せて最終局面での突破を許さず、GK大野哲煥も最後まで集中力を保ち続けてシャットアウト勝ちに貢献した。
前後半合わせて42本ものシュートを浴びせ、ゴールラッシュでの2連勝にも、小山哲司監督は「すべてが課題」と慢心を見せない。MF田中峻平も「次節からは昇格組ではなく、昨年度も1部に在籍していたチームとの対戦が始まる。立ち上がりの時間帯で点を取って、安定したゲーム作りをしていきたい」と、早くも気持ちを切り替えていた。
(取材・文・写真=池田敏明)

