
左サイドをかけ上がるボランチの田中崚平
だが、ここからがいただけなかった。小山哲司監督が「もうちょっとゲームを締めてほしかったね。サッカーだから、自分たちの思うように何点も取れるわけじゃないかもしれないけれど、“ゴールを奪うんだ”という気迫をもっと出さないといけない。課題は多いね」と、ぼやくことしきり。
チャンスの山を築く。だが、ゴール前の精度を欠き、決定打が出ないまま時間は流れた。挙句には後半39分にカウンターから失点を献上。GKとDFがお見合いしたような形になり、そのスキを突かれる。
与えてはいけない失点だった。それは選手たちも十分すぎるほどわかっている。
試合直後、GK大野哲煥とセンターバックの廣瀬智行が熱心に話し合う姿が見られたが、「あの瞬間、お互いにどんな判断だったのか、どう対処すれば失点を防ぐことができたのか、そのための意見交換をした」と、GK大野哲煥が打ち明ける。失点の原因をうやむやにせず、すぐに問題解決を図った。
彼ら以外にもあちこちで試合の反省会が開かれていた。「このままじゃいけない」という危機感が選手間に生まれたのは好材料に違いない。
4対1で終了しなかったのもチームにとって幸いだった。
後半10分に藤井慎之輔と交代した鯉沼将希が終了間際、左からカットインしてチーム5点目をゲット。「交代で出た自分が結果を出して、チームに貢献しないといけない。相手とゴチャゴチャぶつかりながらだったけど(苦笑)、最後はうまく流し込むことができた」と、明るさを取り戻すきっかけになった。
1部春期リーグ首位の城西国際大にとって上位陣との対決が続く、ここからが正念場だ。第5節は6月28日、アウェイの地で、国際武道大と激突する。キックオフは13時50分。フィジカル能力の高い相手に対し、どんな戦いができるのか、大きな見どころである。
(取材・文・写真=小室功)

