
チームメイトに祝福される竹本佳(18番)。価値ある同点弾を決めた
体をぶつけ合う鈍い音が聞こえてくる。両チームの選手がエキサイトし、ときには頭部をバッティングして倒れ込む。まさに肉弾戦の様相を呈していた。
そんななかでついに均衡が破れる。前半45分、自陣の左サイドで弾むボールの処理にややもたつき、ディフェンスラインの背後を取られると、右サイドに展開されたあと、鮮やかにミドルシュートを決められた。
城西国際大が1点のビハインドを負う。前半終了間際という嫌な時間帯での失点に少なからずショックはあったはずだ。しかし、相手のスタイルに必要以上に引き込まれることなく、我に返った。奪ったボールを丁寧に、かつ確実に動かして攻撃の糸口を探っていく。
交代策も功を奏した。後半早々から香川滉太に代え、鯉沼将希を、後半13分から藤井慎之輔に代え、竹本佳をピッチに送り出す。すると、この2人が絡んで同点ゴールを奪ったのだ。
後半25分、竹本佳がドリブルで中央を突き進み、左にいったん展開。そこでボールを受けた鯉沼将希が果敢にシュートを放つと、相手GKの手をはじき、そのこぼれ球にいち早く反応していたのが竹本佳だった。「自分が出るときはリードされていたので、何とか決めたいと思っていた。パスを出したあと、足を止めずにゴール前につめていたのがよかった(笑)」とチームを救う同点ゴールに喜びもひとしおだ。
その後、城西国際大は何度か好機を作り出すものの、あと一歩及ばず、逆転勝利とはいかなかった。逆に、試合終了間際にカウンターを食らい、ヒヤリとするシーンもあったが、左センターバックの大野崇仁の必死のクリアで事なきを得た。
第6節は7月5日、これまたアウェイでの中央学院大戦だ。つい先ごろの千葉県大学サッカー選手権決勝では1対0で勝っているが、すでに過去の話。現在、1部春期リーグ2位につける難敵との激突は今後を左右する重要な一戦になる。
(取材・文・写真=小室功)

