後半19分、ボランチの小栗和也が落ち着いてPKを決める

 前半36分にはボランチの小栗和也のスルーパスに反応したトップ下の平野皓巴が最後は相手GKもかわし、冷静にゴールに流し込み、これで城西国際大が4対0とリードを広げた。42分に淑徳大の選手がひとり退場となり(2枚目の警告)、ハーフタイムを迎える。

 後半開始から右サイドMFの米澤康太に代えて難波祥平、トップ下の平野皓巴に代えて田里駿を起用。ゴール量産に向けて勢いを増したかったものの、打てども打てどもなかなか得点できず、チーム5点目まで19分を要した。

 トップの井之元和之がファウルを受けて、PK奪取。これをボランチの小栗和也がきっちり決めた。「ひとり少なくなって守備ブロックを作る相手に対してボールをしっかり動かしながら崩しきるところまではできていた。あとは、ゴール前の精度。全体的に少し慎重になりすぎていたかもしれない。もっとチャレンジしてもよかった」と、攻撃の舵取りを担う小栗和也は振り返る。

 また、後方から攻撃をバックアップしていた右SBの近藤諒大は「前回11点を取っていた相手だけに、今日も2ケタは取りたいという気持ちが強すぎて、ちょっと焦りがあったかもしれない。後ろから見ていてゴール前で慌てているように感じた」と指摘している。

 サイドアタックが実を結び始めたのは後半も20分を過ぎたころだ。
 後半22分、右サイドMFの難波祥平のクロスにトップの井之元和之がヘディングシュート。24分には再び難波祥平の右クロスをトップ下の田里駿がいったん頭で折り返し、後方から走り込んでいた村澤桂輔(後半20分に小栗和也に代わって出場)がきれいに頭で合わせた。

 さらに37分、敵陣深く侵入した村下和也の左クロスを井之元和之が胸に当て、チーム8点目を難なくゲット。「数字だけを見れば、大勝といってもいいかもしれないけれど、だれが見ても内容のよくない試合をしてしまった。僕自身、たくさんチャンスがあったのに決めきれなかった。(2ゴールしたとはいえ)まったく満足していない」と、井之元和之は猛省しきり。試合後、小山哲司監督からゴール前に呼ばれ、身ぶり手ぶりをまじえながら直接アドバイスされるシーンも見られた。

 ゴール前での課題は浮き彫りになったとはいえ、ここにきて平野皓巴や田里駿など1年生アタッカーが出場機会を増やすなど、チームに新たな風が吹き込まれている。
 次節は9月20日、千葉大グラウンドでの江戸川戦だ。キックオフは11時30分。春期リーグでは2対0で勝っているが、もちろん慢心の二文字はない。リーグ初優勝に向けて前進あるのみだ。

(取材・文・写真=小室功)