相手ゴール前まで進入するボランチの小栗和也

 ときにはサイドアタックから、ときにはセットプレーから相手ゴールを脅かすものの、最後のところで決め手を欠き、0対1のまま、スコアは動かず、ハーフタイムを迎える。
 後半に向けて、小山監督は手を打つ。米澤康太に代えて加藤潤也を、井之元和之に代えて澤颯人を投入。左から中原翔矢、廣瀬智行、澤颯人の3バックにし、左SBの山之内裕太と右SBの安里駿汰をより高い位置に押し上げ、ワイド攻撃に活路を見出した。

 ボールを支配し、攻め立てる城西国際大。声をからし、必死で守る中央学院大。試合の様相は変わらない。後半30分を過ぎたころ、CB廣瀬智行を前線に上げて、香川滉太とともにターゲットを2つにする。だが、中央学院大の牙城を切り崩すことができなかった。

 廣瀬智行のヘッドが右ポストを叩いたり、こぼれ球に反応した安里駿汰のゴールがオフサイドで取り消されたり、勝負の潮目がなかなか傾いてこないなか、ついにタイムアップを迎える。

「大学4年間の集大成として優勝にこだわってやってきたけれど、こういう結果になって残念。後輩たちは力のある選手がそろっている。僕らが果たせなかった目標を託したい」と米澤康太が語れば、「関東リーグに挑戦するだけでもすごくいい経験になる。昇格できたら本当に価値のあることだった。でも、それを果たせずに悔しい。後輩たちにその機会を提供できず、4年生として申し訳ない」と香川滉太が言葉をつなぐ。

「中央学院大に勝たなければ次はなかったので、みんな気持ちが入っていた。勝負に運、不運はあるけれど、こういう大一番で勝ちきれないのは何かが足りないから。毎日の練習のなかで、もっと突き詰めていかないといけないのだと思う。4年生があきらめずに戦う姿を見てきて、感じるものがあった。そういう姿勢を今度は僕らが示していきたい」と、3年生ボランチの小栗和也は決意を新たにする。

 秋期リーグ最終節は10月25日、アウェイでの明海大学戦だ。キックオフは13時50分。前回の対戦は2対1で勝っている。悲願達成はついえたが、このままズルズル後退するわけにはいかない。小山監督は「あとひとつ大事な試合が残っている。勝って締めくくらないと」と前を向いた。

(取材・文・写真=小室功)