古野はかえつ有明戦で攻守に奮闘(写真＝多田哲平)
いわゆるメリハリが重要だそうだ。どちらかが中途半端だと両立は上手くいかない。
「もちろん気持ち的に上手く切り替えられない時もあるんですけど、そういう時は一旦サッカーに振り切ってしまいます」と古野は続ける。
そんな人間的に素晴らしい古野を岩永監督がキャプテンに指名したのは必然だったのかもしれない。
岩永監督はキャプテンとしての古野についてこう語る。
「最初はリーダーシップを発揮してガンガンチームを引っ張る感じではなかったんです。どちらかというと、みんなが嫌がるような仕事を率先してやってくれて背中で見せるタイプ。でもそういうことを繰り返すことで、人は発言に説得力が出てくるもの。古野自身、この1年を通して、味方に指示出したり、『やるぞ』と鼓舞する声を出すようになったと思う。今は本当によくやってくれていますよ」
一方で古野も、そうした自分の成長を自覚する。
【次のページ】 「大切なのは切り替え」武蔵のキャプテン古野健一が語る、部活と勉強の両立のコツ（3）
▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選