堀越 vs 日大豊山(写真=矢島公彦)

 シュートにまで至らなかったものの、最大のピンチは前半12~13分に訪れ、マークをはがされてはゴール前で短いパスを次々につながれた。ちょっとした判断ミスや出足の一歩で劣っていたら、ゴールを割られていたかもしれない。しかし日大豊山の集中力はすごかった。

 守備陣を中心に辛抱強い応対を続けていると、この労に報いようとする攻撃陣からご褒美が届いた。

 6分あった前半の追加タイムもほぼ終わりかけた頃だ。

 FW高岡佑吏が攻め上がった快足の左SB大根悠資にプロ顔負けのスルーパスを通した。大根は2人のマーカーに挟まれながら左を突破すると、シュート性のクロスを放り込む。GKが弾いた。これを拾ったFW作道海斗は、「ボールがこぼれてくるような感じがしていた。すぐに回収しワンタッチでゴール右に蹴り込みました。うれしかった」と冷静に振り返る。

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▽令和6年度関東高校サッカー大会東京予選
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