「自分たちのサッカーは通用したんですけど、最後までやりきることができなくてこのような形で負けてしまったのが本当に悔しい……」とDF関根浩平は言葉を絞り出した。前半から自分たちの繋ぐスタイルを出しつつ、後半頭に先制点と流れはあっただけに逆転負けを悔やんだ。

不運もあった。準決勝で右瞼を切って4針を縫っていたが、相手が勢いを増してきた後半に接触で今度は左瞼の上をカット。それでもすぐに処置してピッチインし、チームを鼓舞するべく恐れずにヘディングで向かっていったが、後半30分に再出血。主審から一度ピッチ外に出るように言われ、処置を終えてピッチに戻る直前の31分に相手のセットプレーから勝ち越し弾を喫し、「キャプテンとしてその場に立てなかったのは本当に申し訳ないし、情けない気持ち」。

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