都立新宿のMF野中大幹は中盤の底でチームのバランスをとった(写真=多田哲平)

 それでも拓大一高は後半も焦ることなく、都立新宿陣内をジワリと攻め続けた。

 そして先制点が生まれたのは61分だ。DF3柳澤和希(3年)の放った左CKから高田が合わせてついにゴールネットを揺らす。

 その後、都立新宿にチャンスを作られるシーンもあったが、CBを務めたFW20守山晴基(3年)やGK1坂井桔平(3年)らが体を張って見事にシャットアウト。特に65分にGK坂井が相手FWとの1対1をストップしたのは大きかった。

 東京都市大等々力との1回戦は4-0、都立調布北との2回戦は5-0、そしてこのブロック決勝は1-0といずれも完封。1次予選を無失点で突破した拓大一高は、10月の都大会への切符を手にした。

 ただ一方で、都立新宿の戦いぶりも素晴らしかった。FW11ペイシェンス友樹(2年)をターゲットとして展開した速攻は迫力十分。またMF6野中大幹(3年)はアンカーでチームのバランスを取り続け、FW18北濱光樹(3年)は65分に力強いドリブルシュートを放った。

(文・写真=多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選