FC東京U-18 vs 鹿島学園(写真=佐藤亮太)

 奥原監督は意識づけのため、日本代表に初招集された下部組織出身DFバングーナガンデ 佳史扶を例に出し「彼も順風満帆ではなかった。積み重ねでここまで来たことを伝えると(選手たちの)目の色が変わった」と語るともに、今季、下部組織からトップ昇格したFW熊田直紀らにも触れ「彼らの持つギラギラしたものに比べて、いまはどうなのか。彼らを越えない限り、プロは見えてこない。自分の思い。日ごろのトレーニング。試合への思いが注ぎ込まれているのか。そうしたことを伝えている」と選手の意識に訴えかけている。

 「きょうの結果に対して宿題をもらったという点ではポジティブに捉えている」と奥原監督。

 自身を見つめ直し、プロへの意識づけのキッカケとしたFC東京U-18。セカンドチームながら無失点で抑えた鹿島学園。

 スコアレスドローの試合にも両チームそれぞれの意味と意義があった。

(文・写真=佐藤亮太)

▽第32回イギョラ杯国際親善ユースサッカー
第32回イギョラ杯国際親善ユースサッカー