正智深谷 vs 昌平Ⅱ(写真=河野正)

 両校は昨季も後期の第11節から激しい優勝争いを展開した。2位の昌平Ⅱに勝点1差で首位に立っていた正智深谷は、第17節の直接対決に敗れて2位に後退。最終節を引き分け、昌平が勝ったため8大会ぶりの優勝を逃していた。

 今季も2月の新人大会準決勝では、セカンドチームで臨んだ昌平に0-2で屈し、7月のS1リーグ前期最終節も0-1で敗れた。一昨年にしても、首位・西武台に勝点1差の2位で最終節の直接決戦を迎えたが、先制しながら1-1で引き分け逆転優勝できなかった。

 覇権が決まる直接対決にことごとく嫌われてきただけに、小島時和監督のリベンジに懸ける思いは相当なものだったろう。「選手権に負けたのでリーグに切り替えようとしたが、選手のモチベーションが下がって3日間くらいはショックを受けていました。それでもタイトルを目指して最後の1戦に懸け、責任感を持ってよく巻き返してくれた」とイレブンの執着心と勇気に賛辞を送った。

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