正智深谷 vs 昌平Ⅱ(写真=河野正)

 0-0かリードする状況なら後半途中から5バックにする戦略だったそうだ。昌平の日野口廉監督は「いろいろな攻撃パターンを用意したのですが、中央を固められて相手の堅守をこじ開けられなかった」と正智深谷の堅ろうに脱帽した。

 それにしても18試合で9失点は、2番目に少ない東京成徳大深谷に8点差という出色の数字だ。堅守の背景を尋ねると「超攻撃的なスタイルのチームを目指して結成したが、全く点が取れなかった」と言って笑わせると「それなら守備を強くするしかないじゃないですか」と明快な説明をした。

 その中心となる昨季からゴールマウスを守る主将のGK望月奎杜(3年)は、「選手権で負けて立ち直るまできつかったけど、チームメートから“キャプテンが何へこんでるんだ”って鼓舞されたんです。今日はうちらしい気持ちの入った守備ができた。後輩にいい経験をさせるためにも、絶対プリンスリーグに昇格します」と主将らしく言葉で締めくくった。

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