浦和学院は前半12分、左ウイングバック長島蒼空(2年)の左クロスを平昭がヘディングシュート。14分にも平瀬のロングパスを受けたFW橋本秀太(3年)が強シュートを放ったが、DFのブロックに遭った。

 リズムをつかんでいた20分だ。佐藤が左を鋭く突破してセンタリング、ゴール前で混戦となったところを平昭が先制ゴールを決めた。

 攻撃の核であり、セットプレーのキッカーも務めるMF野元里晟(3年)を負傷で欠く聖望学園は、初戦の2回戦はベンチスタートだったFW太仲貴哉(3年)が先発。高さに加え、キープ力があるだけにくさびのパスから重要な起点となった。

 中盤戦までは本来の鋭いサイドアタックが不発で、太仲へ生きた最終パスを供給できずにいた。しかし先制された後の前半30分、ボランチの小山晃也(3年)が右ポストをかすめる惜しいミドルシュートを放った直後だった。相手のパスをカットした太仲のシュートがDFに弾かれ、こぼれ球を素早く拾ったトップ下の田中翼(2年)が蹴り込んで同点にした。

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