日本高校選抜は「なるべくみんなに機会を与えることで、色々な経験をして、これからドイツに行く流れを作ってあげたい」(富居徹雄監督)という考えから前日に行われた「NEXT GENERATION MATCH 2025」から大幅にメンバーを入れ替えた。
日本高校選抜FW山下景司
試合は、積極的に攻め込む日本高校選抜に対し、しっかり守ってカウンターを狙うU-17神奈川選抜という構図でスタート。しかし、9分、GKが前に出てクリアしたボールを奪ったMF10地頭薗泰斗(桐光学園)がポッカリと空いたゴールに落ち着いて放り込み、U-17神奈川選抜が先取点を奪った。これに対し「相手の前へのパワーが強く、センターバックもすごい厚みを感じた。ゴール前で粘り強かった」(山下)と攻めあぐんだ日本高校選抜だったが、28分、その山下がゴール正面からペナルティエリアに侵入、寄せてくる相手DFをターンで交わし右に叩くと、スペースに走り込んだ大内がこれをゴールに収め試合を振り出しに戻した。さらに36には左サイドで抜け出した粕谷がドリブルで持ち出しGKを交わすとフリーの山下へ。山下は冷静にこれを流し込み、日本高校選抜が逆転に成功する。