ボール保持率で上回り、攻勢の時間帯が長かった聖望学園が前半23分に先手を取った。野元が右から持ち込んでグラウンダーのパスを太仲に届けると、横に落としたボールを小山が左足で蹴り込んだ。この先制点が決勝ゴールとなった。

 昨季からボランチのレギュラーだった小山は、「いい時間にゴール前へ顔を出せました」と喜び、S1リーグでもチーム最多の12点を量産している理由については、「中学まで攻撃的なポジションだったこともありますが、太仲のポストプレーが素晴らしくDFを引きつれてくれるから、スペースに入りやすいんです」と同僚に感謝した。

 26分にはトップ下の田中翼(2年)が倒されてPKを獲得したが、小山がGKに止められ前半を1-0で折り返した。

 前半は国際学院に守備網を崩された場面がなく、1本のシュートも打たせなかった。

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▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選