一方、相手に決定的な場面をほとんどつくらせなかった守備については満足そうで、「後半は長いボールを使ってくると思っていたが、よくはね返してくれた。後半は追加点より無失点が大事だと言い聞かせました」と笑顔で語る。

 昨季からゴールマウスを守っていたGK望月健冴(3年)が今夏、体調不良に陥ったことで控えGKだった網野晃平(3年)が、8月24日のS1リーグ後期開幕戦から先発を任された。

 網野は「2番手だった頃からいつでも出られる準備だけはしていましたが、今はさらに強い責任感を持ってやっています」と引き締まった表情を見せた。

 9月のS1リーグでは正智深谷に5失点し、昌平セカンドには3失点を喫した。「何が悪かったのかを反省し、次に生かせるように練習しました」。その結果、先日の細田学園とのS1リーグに続き、この日も無失点勝利を呼び込んだ。「すごく自信になりました。次もゼロで勝てるように頑張ります」と笑顔を見せた。

(文・写真=河野正)

▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選