聖望学園 vs 国際学院(写真=河野正)

 守備のリズムが良いまま後半に入ると15、16分に太仲が連続して惜しいシュートを放ち、23分には欲しかった追加点を手に入れる。小山が蹴った右FKのボールはクリアされたが、素早く拾ったボランチ遠藤浬(3年)が押し込んで2点目。終了間際にも途中出場したばかりのMF沖田拓(2年)が、ペナルティーエリアで倒されてPKを得た。小山がまたキッカーを買って出ると、今度はGKの逆を突きゴール右隅に流し込んで駄目を押した。

 国際学院は後半、次々にフレッシュな選手を投入。左SBだった突破力のある主将の坂輪世成(3年)を1列前に出し、積極的に攻撃参加させたが実らなかった。

 聖望学園の山本昌輝監督は、「今年は(国際学院とは)力の差があると思っていたが、やはり選手権は別ものですね」とひと息つくと、「1-0で推移するのはきついですね。追加点を取れたら良かったのですが、PKを外すなど楽には勝たせてくれないのが選手権」とこの大会を勝ち抜く難しさを口にした。

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▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選