前橋育英イレブンが山田耕介監督を胴上げ(写真=矢島公彦)

 ついに10人目となったPK戦は前橋育英GK1藤原がPK戦2度目のビッグセーブで流れを作ると、最後は同点ゴールを決めた13柴野が落ち着いて、気持ちを込めてゴール中央に蹴り込んで死闘に決着。9-8でPK戦を制した前橋育英は、7大会ぶり2度目の選手権制覇をまたしても流通経済大柏を相手に達成。ただ、勝者と敗者を分ける差は二文字の違いでしかないことが国立競技場の万雷の拍手が何よりも証明している。

(文=田原豊 写真=矢島公彦)

▽第103回全国高校サッカー選手権大会
第103回全国高校サッカー選手権大会