西武文理vs武蔵越生(写真=河野正)

 県U-18リーグ1部(S1)で唯一開幕2連勝の武蔵越生は、4-4-2の陣形を敷いた。MF中嶋修斗(3年)ら主力にけが人を抱え、ベストメンバーではなかったがボール保持率で優位に立ち、決定機の回数でも相手を上回った。西武文理は主将のボランチ永井涼晴(3年)が、中列後方からパスとドリブルで攻撃の陣頭指揮を執り、佐藤碧馬と大仲柊(ともに2年)の2シャドーが旺盛に縦への突破を試みた。しかし前半は生きたボールが最前線に入らず、1本のシュートも打てなかった。武蔵越生は左2列目の新井奏太(2年)が、精力的にサイドを崩しにかかり、正確なキック力を誇るFW眞崎瀧星(3年)も前線と中盤をアグレッシブに往来。昨季からのレギュラーFW森一馬(3年)に最終パスを合わせる展開を狙った。ただビッグチャンスと言えるまでの形には至らず、前半38分に眞崎のパスを受けたボランチ吉野充輝(2年)が左を突破してシュート。惜しくも左に外れた。0-0の前半は西武文理が我慢強い守りで相手の攻撃を食い止めた、という図式だった。

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▽令和7年関東高校サッカー大会埼玉予選
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