後半に入ると武蔵越生が次々と得点チャンスを築き、相手ゴールを襲った。

 13分に森がくさびのパスをキープしてから強シュート。森は27分に右CKの絶好球をヘッドで合わせたが、GKの正面だった。森は38分にも右から逆サイドのポストを狙ったが、わずかに枠を捕らえられない。

 最大の見せ場は39分だ。昨季からの主力であるボランチ飯塚蒼大(3年)がゴール正面から決定打を放つと、相手GK渡辺に手で弾かれ、続いて新井がこぼれ球を拾って打ち込んだが、今度は渡辺に足でセービングされ、2度の大きな先制機を逃してしまった。

 西武文理は17分に大仲、33分にボランチ小野泰成(2年)がいずれも好シュートを枠に飛ばしたが、昨季からゴールマウスを守る主将のGK小林汰雅(3年)にパンチングで防御され、得点できなかった。

 0-0のまま延長に入ると武蔵越生は前半6分に眞崎、8分に途中出場のMF久恒祐心(3年)が決定的な一撃を打ったが、これもGK渡辺が立ちはだかり、9分に右CKから森がヘディングで完ぺきに捕らえたが、バーを通過した。

 延長でも決着がつかず、PK戦に突入した。6人ずつ終わって5-5。先蹴りの武蔵越生の7人目が外したのに対し、小野が沈めた西武文理が6-5で持久戦をものにした。

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▽令和7年関東高校サッカー大会埼玉予選
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