東京成徳大深谷が鋭い出足でボールを奪い、長いキックとサイドアタックを中心に敵陣に攻め入る場面が多かったが、決定的な得点機はそれほど多くなかった。西武文理が粘り強く忠実な守備で応戦したことで、なかなか均衡が破れなかったのだ。
東京成徳大深谷は前半21分、右MF松尾泰希(2年)の蹴った左CKから、頓宮が完ぺきなヘディングシュートを放ったが、GK渡辺唯翔(1年)のビッグセーブに阻まれた。これが最初に訪れた決定機で、次に到来した得点チャンスを仕留めることになる。
前半追加タイムだ。山谷が左から力強いドリブルで前進しながら、ゴール前に速いクロスを配給。頓宮が左足で合わせて決勝点を奪った。西武文理にとってはもったいなく、痛すぎる時間帯での失点だ。
後半に入っても東京成徳大深谷のペースが続く。4分に山谷の右CKが混戦となり、回収したCB横山大平(3年)が決定的な右足シュートを打ったが枠を外れた。左MF白川成夢(3年)は16分に混戦から、19分には山谷の蹴った右FKのこぼれ球を狙ったが、いずれもわずかにバーとポストをかすめ加点する絶好機を逸した。
▽令和7年関東高校サッカー大会埼玉予選
令和7年関東高校サッカー大会埼玉予選

