あとひとつ勝つと地元開催の関東高校大会に出場できる。為谷監督は埼玉で開催した1993年大会、武南の主将として決勝で帝京(東京)を破って優勝している。「何かの縁ですかね。今度は監督の立場で出場できたらと思う。そのためにも全員の力でもうひとつ勝ちたい」と言うと、準々決勝で対戦する浦和南-埼玉平成の視察に出掛けた。

 ロングスローにCKのキッカー、サイドアタックの担い手などSBながら攻撃の中心でもある山谷。先制点をアシストしたが、「相手は5バック気味に守備を固めてきたので、ボールを保持した時は逆サイドのすき間に狙うことを心掛けました」と笑顔で説明し、「自分がレギュラーをつかんだのは去年のこの予選から。験のいい大会なので今年も関東に出場したいですね」と準決勝に視線をやった。

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▽令和7年関東高校サッカー大会埼玉予選
令和7年関東高校サッカー大会埼玉予選