延長戦の準備をしていた土屋監督は「最後までやり切ることに振り切っていました。FKの場面は入るかなと感じましたし、やれるでしょっという感じでした。自信を持って蹴ってくれたことが大きかった」と勝利への予感を抱いていた。最後になにかあるはず。こうしたムードがあるのは修徳の強みなのかもしれない。
準々決勝の多摩大目黒戦で無念の負傷交代。決して万全な状態ではなかったが、戦いきったMF澤田。
「全国に出るためにずっとやってきました。小学校から10年以上、修徳でお世話になってきました。みんなに恩返しするため、今週1週間準備してきました。ケガもありましたが、やってやろうという気持ちはマジであったので嬉しいです」と熱く、爽快に語った。
勝ちに不思議の勝ちあり。そんな名言があるが、勝ちたい気持ちが強いほうにサッカーの神様は微笑む。そのことを教えてくれた激闘だった。
(文・写真=佐藤亮太)
▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選

