横浜商大高イレブン

 キックオフ直後は、互いに探り合うような膠着した展開。だが11分、その均衡を破ったのは平塚学園MF14今出大翔の一瞬の閃きだった。MF15柴崎翔のクロスに合わせると、振り抜いたシュートがゴールに突き刺さった。

 反撃を試みる横浜商大高も、キャプテンDF3玉木琉生を中心に再三チャンスを作る。22分にはMF7西田元輝が相手DFの裏に抜け出し、粘り強くボールを繋ぐと、最後はDF2青木大和からのパスをダイレクトで合わせるがボールは惜しくも枠を捉えられない。得点まであと一歩──そんな惜しい場面を経て、35分に試合が動いた。横浜商大高が左サイドから得たFKを青木が蹴り込むと、平塚学園DFの痛恨のハンドを誘いPKを獲得。玉木がこれを冷静に決め、同点に追いつく。

 「ハーフタイムは失点のこともあったけど、前向きに。まだ1対1のスタートだと思った」と語った平塚学園のキャプテンDF5高木昇陽の言葉通り、この失点は彼らを崩すことはなかった。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選
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