「追いつかれましたけど、前半のうちに勝ち越しできたのが大きかった」と桐光学園・鈴木勝大監督。

 17分、その言葉を裏付けるように、右からのクロスに走り込んだのはDF5陶山響。川崎フロンターレのジュニアユース出身の彼にとって、等々力は“決め切れなかった過去”の象徴だった。そんな等々力での「初ゴール」がチームを全国に導いた。

「ずっと厳しいことを言ってきた。でも、雑草のようにへこたれず前を向き続けてきた選手たちが、ようやく階段を登りはじめた」。指揮官の目に、これまでの積み重ねが滲んでいた。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選