ハーフウエーライン付近でパスを受けたFW上田十輝(3年)が左に展開。駆け上がった水澤がドリブルで運び、中央に折り返す。このボールはファーサイドまで流れたが、そこに走り込んだ上田がペナルティーエリア右角から右足ダイレクトシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。

 右サイドの難しい位置から逆サイドネットを突き刺すコントロールショットを決めた上田は、チームトップの今大会10得点目。前回大会で1学年先輩のJ2ベガルタ仙台FW安野匠がマークした9得点を上回った。「目標の2桁を達成できた。安野君とは仲良くさせてもらっていて『お前がエースになれ』と言われてきた。良かった」。

 続く18分、帝京長岡はゴール前の混戦から再び上田が右足を強振。これは枠を外すが、新潟明訓に息をつく暇を与えない波状攻撃を仕掛ける。ただ、新潟明訓も赤い壁をつくって応戦。前半はこのまま帝京長岡1点リードで折り返す。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)新潟予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)新潟予選