平塚学園 vs 横浜商大高

 先にゴールを奪ったのは平塚学園。だが、横浜商大高は怯まなかった。「飲まれたら負けだった」と玉木が語る通り、声を掛け合い、ペースを取り戻していく。そして32分、その想いが形になった。MF18岡本安里がドリブルでライン深くまで侵入し、中央へマイナスのラストパス。これをMF8鈴木智喜が左足で鮮やかに振り抜くと、ボールはゴールに突き刺さった。

「先週はゴール前で足を振るっていう練習をいっぱいしていた。半歩ずらして相手の股下を狙った」と鈴木。インターハイでは「弱気になって足を振れなかった」という悔しさを胸に、この1週間、徹底的に準備してきた。「監督からどんどん足を振れば何か起こるって言われていた」。その言葉を信じて振り抜いた一撃が、チームに炎を灯した。

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▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
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