飲水タイムが明けの18分、都市大付の攻撃がさらに活発化した。MF12和田樹が冷静に流し込んで追加点。高校1年生の和田にとって、これが公式戦初出場、初ゴールとなった。「先輩が点を取ってくれて、その部分で緊張していた。でも先輩がやってくれたから自分もやらなきゃなっていう気持ちになれた」と先輩への感謝を込めた一撃だった。

 前半のうちに2点のリードを奪った都市大付だったが、都立昭和も簡単に諦めない。カウンターから一発を狙い続けるが、都市大付のディフェンスラインがクレバーに対応。「裏抜けが強いチームに対しては、その出どころのところを潰そうというチームの方針でやってきた」と曽羽が説明するように、ボールを出させない高いプレスで都立昭和の攻撃を封じ込んだ。

 後半立ち上がりは都立昭和が積極的に前に出たが、徐々にペースは都市大付が握る展開となった。47分、ゴール前のルーズボールに反応したのはFW7及川紘正。キーパーを交わして都市大付が3点目を奪った。

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▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選