
成城 vs 都立王子総合
そう振り返ったのは都立王子総合のキャプテンMF8廣川みのり。17失点という現実の重さよりも、「走り抜いた」という誇りを強調した。1年生のGK1吉岡ディランも「17点しか決められてないっていう考え方もある」と笑う。大量失点の中でも最後まで声を出し、必死に飛び込んだ姿が、彼らのサッカーそのものだった。
一方、成城は手を緩めなかった。24分にはFW9豊田悠太郎が豪快に叩き込み、34分にはDF2山本琉が押し込み、直後にはFW8中込晧清が独走からゴールを奪う。後半に入っても畳み掛け、65分にはCKからDF3澤頭俊介が豪快に頭で合わせる。「こういう状況の中でもしっかりと5点を積み上げられたことは嬉しい」と豊田も胸を張るように、試合終了まで、一切抜かりなく全力で攻め切った。
▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選

