
成城イレブン
「相手が何人でもしっかりと、隙を見せずに戦うぞっていうのはミーティングで話したこと。子どもたちがキックオフからエンジン全開でやってくれた」
成城の渡邊哲史監督は、相手に敬意を払いながらも全力でぶつかった選手たちを誇った。キャプテンのDF14井上裕介も「少ない分、相手が中に固まっててやりづらさもあった。でも慣れてからは前から奪って攻撃につなげる繰り返しができた」と、9人相手だからこその難しさを口にした。
その中で光ったのは、これまで試合に絡めなかった苦労人・山本のプレーだ。「いつもと違う緊張感があったけど、後輩の期待に応えたいと思って振り抜いた」と得点シーンを振り返る。6年間のサッカー人生を支えてきた思いを込め、「後輩とまだサッカーしたい」と言葉をつなぐ姿は、勝敗以上の価値を示していた。
▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選

