大量得点差の試合は時に“消化試合”に映るかもしれない。だが、この日の80分間は違った。人数が足りなくても諦めず走り抜いた都立王子総合。手を抜かず全力で応えた成城。その真剣さがぶつかり合った先にこそ、高校サッカーの魅力が宿る。
「まだまだ攻撃の質や決定力にこだわって修正していきたい」。そう語る成城の指揮官の視線の先には、次戦・駒込が待つ。キャプテンの井上も「大量得点の後は難しい」と気を引き締める。一方の都立王子総合も「人数が少なくても応援されるチームになりたい」とキャプテンの廣川が語るように、苦境の中で新しい目標を見出していた。
▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選

