DF6下倉は「1点目が入ったとき、みんな喜ぶには喜びましたが、一方、気を抜かないよう、みんな意識していました。それが追加点につながりました」と話すように、5分後に追加点。FW13野島は「相手を背負ってキープしていたら、ちょうど前にコースがあったので思い切り振り抜きました。試合の流れをしっかり持っていけ、プレーが楽になりました」としっかり主導権を握った。
先制点からわずか7分間で3点を挙げ、試合を決定づけたといえる。
そんななか印象的なシーンがあった。試合直前、円陣を組んだ時のこと。主将のMF11大木はイレブンにこんな趣旨の言葉を伝えた。
「惜しい試合、感動させる試合はいらない。勝ちにこだわっていきたい。勝つことで周りの人たちへ恩返しをしたい」
これはどんな思いからなのか。そこには両親への深い感謝が込められていた。
▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選

