惜しくも敗退となった京都共栄(写真=雨堤俊祐)

 敗れた京都共栄は、ほとんどつかみかけていた勝利がスルリと手のひらからこぼれ落ちていった。内藤翔平監督は「試合とPK戦、両方でチャンスがあったが仕留めきれなかった。今年は新人戦もインターハイ予選も4失点して敗れたので、選手たちもそこの差を埋めようとしてくれた」と悔やしさをにじませた。前半は試合の流れをつかみ、先制点を獲得。「球際やセカンドボールの反応はよかったし、サイドにつける攻撃も準々決勝より増やそうとした」と振り返ったように、DF羽賀星貴(3年)とDF林蒼空(3年)のCBコンビは自分たちより身長の高い伊藤とのマッチアップで何度もボールを跳ね返し、セカンドボールも中盤が回収して攻撃へつなげられていた。「うちは京都橘さんのようにレベルの高い選手ではないが、自分たちにできることを一生懸命やろうとした。なんとか(勝ちを)つかませてあげたかったが…去年もPK戦だった、『惜しい』は何度も経験してるが、結果をつかめなかった」と話している。

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▽第104回全国高校サッカー選手権京都予選
第104回全国高校サッカー選手権京都予選