10月3日の練習中に左足首を痛めた長は、その後にインフルエンザに罹患。1カ月近くもチームを離れ、練習に合流したのが準々決勝4日前の10月28日だ。

 長は「前半から両足が痛く、コンディションは良くなかったのですが、やれるところまでは頑張ろうと思ってプレーしました」と言う。苦しい情勢での同点ゴールが決まると、バックスタンドに陣取る応援団に全速力で駆け寄りガッツポーズをつくって喜びを爆発させた。「浦和学院は強かったので、追い付けてめちゃくちゃうれしかった。準決勝までには体の状態を100パーセントにして今度は先制点を取りたい」と淡々とした口調の中にも闘志をたぎらせた。

 同点にされた浦和学院は34分、右ウイングバック小川澄羽(2年)が右をスピード豊かなに進出。マークに付かれながらもグラウンダーのパスを入れると、本田がつま先に当てて勝ち越し点を流し込んだ。

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▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選