ただ決定的なシュートは前半3分、左から渡辺がカットインし右足を振り抜いた1本だけ。これはGK石田永遠(3年)に弾き飛ばされた。

 4-3-2-1の西武台は準優勝に終わったが、内容では昌平を上回った6月の全国高校総体予選決勝の陣容と比較すると、6人が先発メンバーから入れ替わっていた。プリンスリーグ関東2部でチーム最多の8点を挙げているFW太田和希(3年)をはじめ、杉山幸一郎と広瀬陸(ともに3年)の両ボランチがけがを繰り返して万全なコンディションではなく、ベンチスタートとなった。

 西武台は前半16分にボランチ小西瑛旬(3年)、1分後にボランチ野網凛生(2年)、19分には1トップの青木彬朗(3年)がいずれも惜しいシュートを放ったが、DFにブロックされたりGKの正面を突いて得点できなかった。

 両チームとも前半はゴール前での見せ場に欠き、無得点のまま40分を終了する。

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▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選