さいたま市立東浦和中では主将でボランチ。攻撃を組み立て得点にも絡む大黒柱だった。武南を選んだ理由を尋ねると、「パスをつなぐプレースタイルが好きだし、全国選手権に出場したい夢があったので入学しました」と話す。14年ぶりの決勝進出と19年ぶりの優勝まで全力を出し切ることを誓った。

 西武台は4大会ぶり制覇の力を秘めた優勝候補だったが、2年連続19度目の4強入りも逃した。関根雄太監督は「立ち上がり、相手の勢いが良くゴールに向かう圧力に対し後ろ向きになってしまった」と切り出し、「太田らの交代カードをもう少し早く切るべきだったかもしれない。自分の責任です」とやりきれないといった表情で振り返った。   

  (文=河野正 写真=会田健司)

▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選