武南イレブン(写真=会田健司)

 武南は後半15分、関口の右クロスを1トップの藤森隼叶(3年)がヘディングシュートしたが右に外れ、17分には藤森が左から入れたグラウンダーのパスに有川が右足ボレーで合わせたが、これも枠外。33分は渡辺が左から中央に持ち運び、強烈なシュートをお見舞いしたが、GK石田にセーブされた。

 西武台は後半開始から杉山、11分から太田と広瀬を同時に送り出し、1点勝負になりそうな戦況を打開しようとした。6分、青木が力強いドリブルで2人のマーカーをかわし右から鋭いクロスを配給。杉山が右足で完ぺきに合わせたが、ほんのわずか左に外れてしまう。太田が左サイドからカットインし、30分に放ったシュートも決定的だったが、これも右ポストをかすめた。

 両チームの攻撃力と得点力の高さを考えると、スコアの動かない流れは予想できなかった。0-0のまま延長戦を迎えると思われたが、4分の後半アディショナルタイムに入った直後だった。40分20秒だ。

【次のページ】 決勝トーナメント準々決勝 武南 vs 西武台(4)

▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選