武南が西武台を破り準決勝進出(写真=会田健司)

 難敵を破るタイムアップの長い笛が鳴った瞬間、武南の内野慎一郎監督は両手を突き上げてガッツポーズ。古市元喜、仲村浩信両コーチと抱き合って喜びを爆発させた。珍しい光景。それだけ勝つことの難しさを理解していたからだろう。

「(U-18埼玉県)リーグ(1部)でも無失点は1度しかない。守りにばかり重点を置いてしまう恐れがあるので、守備から入ろうという指示はほとんどしたことがありませんが、この試合だけはそこに特化して練習を積んできました」

 中断前のプリンスリーグ関東2部で、西武台は最多の33点をマークしている。「映像を見ても迫力とスピードがある」と分析し、まずは消極的な守備ではなく積極的な守備を意識させたという。

【次のページ】 決勝トーナメント準々決勝 武南 vs 西武台(6)

▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選