昌平は初戦の準々決勝で浦和学院に2度先行され、PK戦勝ちという薄氷を踏む思いで4強に進んだ。山口豪太(3年)とともに、看板MFを形成する長璃喜(3年)がベンチスタート。10月3日の練習中に左足首を痛めた後、インフルエンザに罹患。チームに合流したのが10月28日で浦和学院戦には先発したが、万全なコンディションではなかったのが理由だ。

 4-2-3-1の布陣で、本来右2列目を受け持つ山口がトップ下に入り、長の持ち場である左2列目には浦和学院戦で同点ヘッドを決めたMF森井智也(3年)が入った。

 前半4分、2戦続けて先制された昌平は山口が流動的な動きでボールを引き出し、力強いドリブルで敵陣に進入。1トップの立野京弥(1年)がくさびのボールを受け、スルーパスに抜け出したが、堅陣を誇る東京成徳大深谷の横山大平、佐々木亮(ともに3年)の両CBの厳しい守備に遭って好機をつくれないでいた。

【次のページ】 決勝トーナメント準決勝 昌平 vs 東京成徳大深谷(3)

▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選