それでも立て続けに持久戦を制したイレブンに対し、「この舞台でリードを許すのは精神的に難しいが、最後までぶれずに戦えたところに大きな成長を感じる」と心技体の充実した選手をたたえた。
エース格の山口も「プレミアリーグは先制される試合が続いていますが、それでも選手権では慌てず全員の力でやり切れています。プレミアで成長し、メンタル的に強くなれたんだと思う。そういう強さがこの2試合で発揮できています」と胸を張った。
東京成徳大深谷は決勝初挑戦の第101回大会で、昌平に0-1で敗れた雪辱こそならなかったが、準決勝にふさわしいファイトをした。為谷洋介監督は「延長に入れば、相手はドリブラーがいるので厳しくなると思った。80分で決めたかった」と言って残念がった。
延長戦では自慢の堅陣にややほころびが出たが、「マイボールにしてからの連係は良かったが、もう少し(相手陣営の)深くに進入できれば結果は違ったかもしれない」と1点しか奪えなかったことを悔やみつつも、S1リーグ初制覇に気持ちを切り替えていた。
(文=河野正 写真=古部亮)▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選

