GK小野寺のキックを齋藤が頭で落とし、このボールに抜け出した立野がゴール右に同点弾を決めた。勢いづく昌平は32分、長がこぼれ球に素早く反応し右からシュートしたが、バーに嫌われる。44分には立野のパスをペナルティーエリアに持ち込んだ齋藤が倒されてPKを獲得。ところが齋藤のシュートはバーを大きく越えていった。
1-1で延長に入り前半はともに無得点だったが、昌平が後半に地力を発揮。2点を奪って勝負を決めた。
ボランチ人見大地(2年)が右を突破してセンタリング。中央で受けた立野が左足でトラップした後にマーカーをかわし、右足で豪快な決勝点をゴール左に打ち込んだ。追加タイムには自らのドリブル突破でPKを得た齋藤が、今度は確実に沈めて駄目押し点とした。
1年生ながら名門校の1トップを任され、値千金の同点弾と勝ち越し点を決めたのが立野だ。「1点目はシュートしか考えずに打ち、PK戦になるのが嫌だったので2点目は自分が決めるつもりで振り抜きました」と破顔一笑の喜びようだった。
▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選

