6分に決定的なヘディングシュートを外した藤森だが、この4分後に見事な同点ゴールを仕留めた。小山の長いキックはGK染谷の守備範囲に転がったが、藤森が捕球よりも一瞬早く左足で強く突くと、無人のゴールに吸い込まれていった。

 関口は14分、途中出場のMF鞭馬小太朗(2年)の左クロスから、15分にも右のショートCKから立て続けに決定打を放ったが、2本ともDFにブロックされた。藤森も17分に鞭馬のスルーパスから左ポストをかすめた一撃に続き、20分には関口のプレスでこぼれたボールを打ったものの、今度は右に外れてしまう。

 後半は武南がほぼ一方的に押し込んでいたが、なかなか勝ち越し点を奪えず延長戦も見えてきた35分だった。平野が右SB田中理月(3年)の縦パスを頭で勢いよくたたき、ゴール右に決勝点を流し込んだ。

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▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選