就任して初の決勝進出を果たした内野監督は、「最低でもここ(決勝)までは戦いたかった。昌平は前にパワーがあり技術も高いチームだが、独自の練習を1年間やり続け、夏にはいろんな経験と確認ができました。決勝は攻撃的な自分たちのサッカーで臨みたい」と決意を示した。2年前の準決勝では、昌平に2-7という屈辱的な大敗を喫しただけに雪辱に燃える思いは強い。

 出色の決勝ヘッドと攻撃のかじ取り、守備での頑張りを見せた主将の平野は「(パスを出した)田中と目が合ったので、ボールが来ると思って飛び出したんです。意識的に回転をかけたヘディングでした」と説明。細田学園には今季のU-18埼玉県リーグ1部(S1)で、1分け1敗と分が悪かった。「確かに苦手意識は少しありましたが、西武台に勝ったことで勢いがつき負ける気はしませんでした」と強気な一面を見せた。

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▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選