37分の4点目は美しい展開の中から生まれた。左SB八百川尚輝(2年)が、右の田中に絶品のチェンジサイドのパスを送ると、田中がワンタッチで右前方の関口に預けた。軽やかなドリブルでペナルティーエリア進入してから鋭いクロスを供給。高久がいったんはブロックしたが、再び関口が拾って最終パス。これが高久のクリアミスとなり、オウンゴールによる追加点を奪った。
後半の細田学園はシュートらしいシュートを1本も放てず、前半から一変した内容になった。上田健爾監督は「後半、プレスを強めた相手に対応できなかった。1点目と2点目の失点が悔やまれるが、先輩が成し遂げられなかったベスト4に入ったことは褒めたい」と悔しさをにじませながらも、新たなチーム史を刻んだイレブンが誇らしそうだった。
▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選

