奈良育英 vs 山辺

 準決勝ではCKから頭で得点。準々決勝でも頭で2アシストしている西村は、「感覚として、飛ぶタイミングだったり、コツというのは自分の中で本当に掴めてきた」と笑顔。現チームのストロングポイントの1つでもあるセットプレーからの2得点に納得顔を見せたが、一方で「2点目を取ったあとでチームとして満足してしまって、気のゆるみが出てしまった」と、その後のディフェンス面については反省点を見せた。

 西村の弁の通り、奈良育英の隙をついて、前半のうちに山辺が同点に追いつく。前半23分、山辺MF西川直樹(3年)の中央突破から、ペナルティエリア内でボールを受けたFW速水大空(3年)が相手DF2人の間を強引にドリブル突破。最後は相手GKの手を弾きながらゴールに流しこんだ。続く追加点も速水のドリブルから生まれる。右サイドから中央へと切れ込んだ速水が放ったシュートは、一度は奈良育英GK内村篤紀(3年)に弾かれるが、こぼれ球を後ろから走り込んだ高田がつめて、山辺が同点に追いつく。

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▽第104回全国高校サッカー選手権奈良予選
第104回全国高校サッカー選手権奈良予選