前半は東京成徳大高が押し気味に試合を進めたが、両チームとも無得点で終了した。

 雨脚が強弱を繰り返すコンディションの中、後半戦が始まった。

 東京成徳大高は2分に末岡が右からロングスローを放り込み、こぼれた球をMF片岡諒仁(3年)狙ったものの、これもバーを通過。16分にはこの試合最大のビッグチャンスを迎えた。セットプレーの流れから、金子の絶好の右クロスを片岡がヘッドで合わせたが、わずかに左ポストをかすめていった。

 相手の守備網をなかなか切り裂けず、格好の得点機会を築けないでいた日大豊山だったが後半20分に決勝点となる先制ゴールを奪った。

 1トップの備前島弘人(3年)が右CKをファーポスト目掛けて入れると、右2列目の中村陶冶(3年)が相手につかまれて倒れ、PKを獲得。これを主将のボランチ吉井淳平(3年)が右足で確実に沈めて均衡を破った。

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▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選