後半開始とともに送り込まれたFW石井謙伍(3年)が、快足を生かして加邉の縦パスに反応。少し持ち出してから左足でゴール右隅に蹴り込んだ。30分の駄目押し点も石井が挙げたものだ。カウンターからボールを預かったCB有馬優志(2年)が、左斜めの石井にパスを配給。右足で自身2点目を豪快に蹴り込み、初戦突破に貢献した。

 後半の海城はなかなか正則学園からリズムを奪い返せず、ビッグチャンスを構築できなかった。終盤には長身CB國友蒼真(2年)を最前線に移動させ、クロスと空中戦のターゲットにした。しかし絶好のボールを配給できず、後半はいい形をつくれないままタイムアップとなった。

 昨春コーチングスタッフに入り、新チームが結成された昨秋から指揮を執る麻田裕生監督は「相手の中盤の守りがいいので、DFに背後にボールを入れようと考え、スピードのある石井を後半から送り出しました。起用がズバリ当たりましたね」と喜んだ。

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▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選